スマホや携帯での通話の声は本当の自分の声じゃない！？

通話中にふと相手の声がいつもとどこか違うように聞こえると思ったことはないだろうか。



実は、電話から聞こえてくる相手の声は本人の声ではないんです。じゃああの声の主は？自分の声はどんな風に相手に聞こえているの？その真相と仕組みについて調べてみました。

声の正体は？

私たちが通話中に発した声は、コードブックと呼ばれる2500種類の合成音から成る音の辞書の中から最も似ている音が選ばれてその人の声として流されているんです。



ということは、この世界中の人々の声はすべてその2500種類のどれかに当てはまるということになりますよね。中にはこれ全然自分の声と違うんですけどっていう人もいるのでしょうか。自分の声がどんなふうに聞こえているのか気になりますね。


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CELPという技術が使われていた！声が相手に伝わるまでの仕組みとは

世の中には様々な音がありますが、その中で人間の声だけに着目してそれを信号化して伝える技術がCELP(セルプ、Code Excited Linear Predictionの略)と呼ばれるものだそうです。



ちなみにこのCELPはアメリカ最大手の電話会社であるAT＆Tの M.R. Schroeder と B.S. Atal が開発した技術なんだとか。



CELPは、人間から発せられた声を「声帯の振動」と「声帯から唇に振動が伝わった時の音の変化」という二つの要素に分けてパターン化したもので、たくさんのパターンが用意されており、それぞれに符号が付けられています。



よって発せられた声に似たパターンが選び出され、その符号を利用して符号化されて相手に伝わります。そして受け取った側では、その符号から入力された音声に最も近い音を合成し再生します。そのような仕組みで自分の声はスマホや携帯を通して相手に伝わっているのです。面白いですね。

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